お墓を管理する人がいない無縁墓が 社会問題として知られるなど、お墓の後継者問題は、多くの人にとって 決して他人事ではありません。
その背景にあるのは、少子化、核家族化、高齢化、ライフスタイルの多様化、職業・住む土地の選択肢の多様化など、社会全体の変化です。
これにより、子や孫が代々維持していく家族墓という お墓の かたちは、継続が難しくなっています。
(参考)「職業・住む土地の選択肢の多様化」について・・
子や孫が代々引継いでいく家族墓のかたちは、子や孫が家業や家を代々引継ぎ、同じ土地に住み続けるのが当たり前だった時代に形成されたものです。 高度経済成長期など景気の良さも背景に、見栄や世間体を意識して、立派な墓石を建てることも普通でした。
当時は、八百屋・魚屋・肉屋・自転車屋・・・など個人商店が流通の中心となり、親の仕事(店)を子・孫が継ぐのが当たり前の時代でした。 ところが、スーパーや大型店の登場などで個人商店が次々に姿を消し、親と違う職業を選ぶことが当たり前になり、それに伴い住む土地の選択肢も広がりました。
お墓から離れて住む人にとって、お墓を ずっと継続して 維持することは簡単ではなく、大きな負担になっています。
今は まだ がんばれるとしても、年齢を重ねるほどに、体力的にも 経済的にも、その負担や 将来への不安は 大きくなっていきます。
この負担を解消するために、お墓の引越し(改葬)や、墓じまいを 真剣に考え、実際に取り組んでいる人も多いです。
しかし、いざ行動してみると、分かりにくい手続きや、予想以上の出費に 悩む人も多いです。
後継者がいなくても、あるいは、将来にわたって子や孫に負担をかけることなく、安心して 準備できる お墓が求められています。
お墓に後継者を要すのは、供養だけではなく 掃除や草取りなどの維持管理を要したり、継続的に管理料を支払う必要があるためです。
そのため、維持管理を霊園・墓園に お任せでき、さらに管理料も購入時に一括で支払うタイプの お墓であれば、後継者を必要としません。 将来、子や孫の負担になる心配もありません。
「永代供養墓」や「樹木葬墓地」「合葬墓」には、後継者を必要としない お墓があります。
お墓ではありませんが、海などへの「散骨」の場合も、後継者もいりませんし、子や孫の負担になる心配もありません。 しかし、お墓は残らないため、供養の際に 手を合わせる場所がなく、寂しいと感じる人も多いそうです。
永代供養墓は、供養や維持管理を お寺・霊園などが引受けるため、その後の管理は不要です。
管理料は、最初に一括で支払うことが多く、以降は管理料も不要です。(中には 最後の納骨までは 管理料を払い、納骨後に 管理料不要となる場合等も あるため しっかり確認が 大事です。)
ひとくちに永代供養墓といっても、実は様々な お墓があります。
たとえば、合葬(合祀など)により、たくさんの知らない人と一緒に埋葬(納骨)される お墓もあります。 五輪塔・供養塔などの共同のシンボルのもとに埋葬(納骨)・供養されます。 個々の故人の墓石はなく、その分、かなり安くできるという特徴もあります。
一定期間(33回忌や50回忌等まで)は個別に納骨され、それ以降、合葬に移されるという永代供養墓もあります。
墓石を建てた、個人墓・夫婦墓・家族墓などの永代供養墓もあります。 お墓の規模が大きいほど、費用も大きくなります。
シンボルツリーと呼ばれる樹木のもとに埋葬(納骨)するお墓です。
お墓の維持管理を霊園が行い、管理料も購入時の費用に含めることで、後継者不要・管理料不要とする樹木葬墓地も多いです。
一人一人に個別のシンボルツリーがある樹木葬墓地のほか、一つのシンボルツリーを共有する形で 複数の区画がある樹木葬墓地もあります。
直接土に埋葬する樹木葬墓地のほか、一区画一区画に納骨室があり納骨する樹木葬墓地もあります。
墓石を用いないため、一般の お墓より かなり安く お墓を準備できることが多いです。
合葬墓は 共同の お墓です。多くの人が 同じ場所に 埋葬され、霊園や お寺が、その お墓を 管理していきます。一般的な 特徴を まとめます。
家族葬
家族などの近親者だけで行う葬儀です。家庭葬ともいうそうです。全体の費用が抑えられる葬儀ですが、一方で香典などがないため結果的に費用が高あがりの場合もあります。弔問客に気を遣うことなくゆっくり故人を偲べるという特徴もあります。一方で弔問したかった人から苦言が出る場合も多いです。
お墓と相続税
お墓には相続税がかかりません。ですので、相続税の心配なく、純粋に継承者を考えることができます。血縁の順序も大事かもしれませんが、実際にお墓を管理していける人が継承するのが一番いいのかもしれません。遠く離れた土地に住んでお墓を管理していくのは大変ですからね。
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仏名
仏教ではどの宗派でも仏名をつける習わしがあります。よく「戒名」などともいわれますが、日蓮宗では「法号」、浄土真宗では「法名」などといい、「戒名」とはいいません。亡くなってからもらうものというわけではなく、生きているうちに授かることもできます。
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