生活スタイルの変化で お墓の維持が困難に

従来のお墓(家族墓)は、家制度に基づいていて、子や孫も代々同じ土地に住み続けることが前提になっています。 家とともにお墓も継承していく仕組みです。

立派な石塔のお墓(家族墓)が広まった時代は、高度経済成長期などの好景気も背景にあります。
また家督・お墓だけでなく、家業も引き継ぐことが多かった昭和の時代です。例えば肉屋・魚屋・自転車屋など個人商店は、親から子へ引き継がれることが多かったです。 しかし次第にスーパーや大型店が広まってくると、個人商店は姿を消し、親とは違う職業を選ぶことが当たり前になり、それに伴って住む場所の選択肢も広がっていったのでした。

少子化核家族化、都市等への転勤・移住も当たり前のことになり、結果的に お墓を守っていく人が近くにいなくなるということも 少なくないです。

お墓は、ほったらかしでは荒れてしまいます。そうならないように掃除・草取り等の維持管理も必要です。 離れて住む人が お墓を維持していくのは、実はかなりの負担であり、「墓じまい」や「改葬(墓の引越し)」で悩む人が多いのはそのためです。

継承者がおらず、無縁墓となるお墓も少なくなく、社会問題にもなっています。

生活スタイルの多様化で、従来型のお墓(家族墓)には限界も見えてきています。

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家族墓と社会変化

遺族の負担 vs 本人の思い

従来のお墓・供養では、お盆やお彼岸のお墓参りの他、故人の命日に1周忌、3回忌、7回忌、・・等の年忌の供養が行われます。 年忌は三十三回忌や五十回忌までをメドにする地域も多いです。

都市への移住や転勤など、住む土地が変わることが珍しくないご時世だけに、子や孫に長い期間にわたるお墓の維持を期待するのは難しいのかもしれません。

離れた土地のお墓の維持を続けるのは、負担が大きいことです。

とはいえ、何十年もお墓を守ってきた人にとって、従来の供養は当たり前のことであり、体と心にしみついたやり方を変えることは、ある意味過去を否定することですし、不安と感情的な抵抗も大きいです。

これからのお墓・供養を考える人は、「過去から受け継がれてきた思い」と「今後残された人にかかる負担」の板挟みの中で、答えを出していかないといけません。

年忌法要
遠いお墓

いくつかの選択肢

本人の思いも、遺族の気持ちも、全てを成り立たせることは非常に難しいことかもしれません。

矛盾する部分は、お互いに折り合いをつけて、選択していく必要があります。

実は すでに多くの人が この悩みに取り組んでおり、その経験から新たな解決方法も登場してきています。

例えば「散骨」「分骨」「手元供養」「樹木葬」「永代供養墓」などが、あなたにとっても問題解決の選択肢の一つとなるかもしれません。

どのような答えになるにしても、時間をかけて話し合う事が大事です。
とはいえ、大切な人が亡くなった時のことを考えることは「縁起でもないこと」だけに、話題にするのを避けたくなる気持ちもあって簡単ではないですね。

海への散骨
樹木葬

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墓石の素材にはいろいろあります。一般的なのでは御影石(花崗岩)。白御影石と黒御影石があります。古いお墓では野石と呼ばれるただ石を置いただけのものもあります。赤茶色を帯びた花崗岩である岐阜県の恵那錆石や、宮城県の磐梯みかげなど、地域によって呼び名があったりします。

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